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• 気候と服装、通貨と両替
• 時差、電圧、治安、その他
• 日本とシチリア５つのカルチャー・ギャップ

気候と服装

シチリア島は地中海 性気候。日本と同様、四季があります。ミラノなどの北イタリアに比べると温暖といえますが、1年中暖かいというわけではありません。

3月中旬から5月末までが春、6月から9月初旬 までが夏、9月中旬から11月末までが秋、12月、1月、2月が冬というのが一 般的です。日本に比べて昼夜の温度差が激しいのが特徴で、1日のうちに5度以上も気温差がでることもあります。

日中の服装は動きやすく楽なカジュアルルックがお勧めで す。春秋はシャツやトレーナー、夏はＴシャツ、冬はセーターやジャンバーなどに下はジー ンズ（または動きやすいパンツなど)。意外にもシチリアの女性の多くは日中、ジーンズを愛用しています。とくに女性はセクシャルハラスメントや性犯罪などの被害にあいやすいので胸元が大きくあいたシャツはミニスカートなどは極力避けるのが楽しく旅をするコツかもしれません。

昼夜の気温差があるのでカーディガンや上着、冬は厚手のコート、マフラーなども必 要です。また夜のレストラン、オペラ、コンサート用にスカートやワンピース、男性はジャケットなど少しエレガントな服装も一着用意すると便利。夏のバカン スシーズンならば、水着も忘れずに！

パレル モの平均温度 (℃ )

通貨と両替

クレジットカードはVISA、MASTERが一般的です。最近はほとんどの店で暗証番号のインプットが必要なので、出発前に再確認が必要です。紛失、盗難の際の現地連絡先も忘れずにチェックしましょう。

＜銀行の営業時間＞月曜～金曜、8時30分位～13時、午後は14時30分位～16時頃まで。（銀行により異なる）
＜シチリア内両替所＞アグリジェント神殿の谷の入り口近く、タオルミ ナのウンベルト大通りにあります。

時差

日本よりマイナス8時間。サマータイム（3月の最終日曜日から10月の最終日曜日まで）にはマイナス7時間。日本の午後5時はシチリアでは朝9時（サマータイムでは朝10時）です。

お店、レストラン、オフイスの営業時間
お店は月〜 土曜まで9時〜13時、昼休みをとり16時〜20時 というのが一般的。日曜祝日は休業。尚ブティックなどは月曜午前、食料品関係は水曜午後も休業というところも多いです。

レストランは12時30分〜15時、20時〜深夜が一般的です。定休日は店により異なります。

オフイスは月〜金まで9時〜13時、15時〜19時。土曜は午前中のみ営業しているところもあります。また郵便局など官庁管轄は午前中のみしかオープンしていないことも多いです。

どこも時間ぎりぎりに入ると受け付けてくれないこともあ るので終了時間の一時間前までに店に入ることをお勧めします。

電源と電圧

電圧220ボルト、周波数50ヘルツ。プラグは丸型Ｃタイプが多いです。

治安

パレルモ、カターニャの2大都市は旧市街地区を中心にスリ、置き引きなど犯罪は多いのが現状。特にバイクによる2人組みの引ったくりが旧市街地区では多発しているので注意が必要です。

貴重品はホテルの金庫に預けたり、バックは必ず建物側の 肩などにしっかりかけるなどのちょっとした心遣いが大きな防御になります。

アグリジェント神殿の谷やタオルミナ、その他小さな町や 村は比較的安全です。女性の一人旅の方、パレルモなどでは気軽に声をかけて観光を付き合った後、夕食に誘う男性などが出没しますが、こちらでは（日本でも そうですが）見知らぬ人についていかないのが常識です。ガイド料として莫大な料金を請求されたり、犯罪に巻き込まれる危険があります。また、夏のバカンス シーズンで海などに行く場合、貸し出しロッカーなどの施設が少ないので、貴重品は必ずホテルの金庫などに預けて出発しましょう。

その他

水
イタリアの水道水は 硬水なので、飲用には適しません。飲用にはミネラルウォーター(acqua minerale)をお勧め します。通常のミネラルウォーター (Naturale)とガス入り(Frizzante)の2種類があります。

チップ
チップの習慣はあり ますが、特に決まった金額というのはありません。最近はほとんどのレストランでサービス料や席料が入っているので、一人あたり1～3ユーロ程度をテーブル、またはウエイターさんがお つりを運んできた皿などに残します。ホテルや空港のポーター（料金が決まってない場合）は1～３ユーロ程度。 公衆トイレのチップは２０～５０セント程度というのが目安で す。

祝日、 シチリアの宗教行事、イベント
イタリアの祝日は1月1、6日、復活祭とその翌日の月曜日（毎年変わります））4月25日、5月1日、6月2日、8月15日、11月1日、12月8、25、26日。

シチリア内の公共交通機関
都市では市バスが走っています。 チケットはバールまたはタバッキといわれるタバコ屋さんで前もって購入します。最初に利用するバスで車内にある刻印機にチケットを差込み、刻印します。

また小さな町や村は鉄道はもとより路線バスがパレルモ、カターニャ方面を中心に運行されています。このチケットはバスのドライバーから直接購入、または各ターミナルの乗車券販売所などで購入するのが一般的です。ミラノ、ローマなどにインターシティーなどが設備 されている鉄道ですが、駅が町から離れていたり、単線で時間がかかりすぎることも多いなど島内移動には不便が多く、路線バスのほうがおすすめです。

楽しく旅をするために！日本とシチリア５つのカルチャー・ギャップ

1.明日は明日の風がふく！路線バスや鉄道の時刻は移動日前日に必ずチェック！

シチリア島の人達は「明日は何があるかわからない」と感じて生活していることが多いです。だから3日先や1週間も先のことは「遠い未来」です。各公共交通機関の時刻表なんかもこのノリで運行されていますので、定刻に発車しなかったり時刻が急に変更されていたりということもあります。旅程がちょっぴりタイトな人で、公共交通機関を利用する人、前日に時刻のチェックをオススメします。

２.おいしい麺類、されどパスタ！スパゲティーは啜らずに頂きましょう！

食事作法は各国で違います。イタリアでは食事中に音を立てて食べることはタブーとさまれています。スパゲティーをラーメンのようにズズズズ…とすすって食べるのは周囲の冷た～い視線の餌食になること確実です。食事中に出る音は一般的にタブー視されているのでできるだけ気をつけましょう。

３.笑顔は高額、気軽に声をかけてくる人にはご注意！

「いらっしゃいませぇ～」と元気いっぱいに不自然な笑顔を撒き散らしてくる統一された接客待遇に慣れている私達にとってイタリアの店員達はと～っても無愛想に見えるかもしれません。狭い島社会のシチリアは顧客重視の観点から、一般的笑顔はサービスの一部ではありません。「いや～な感じ」と思わずに積極的に欲しいものを伝える勇気が現地の人との交流を生むのです。その逆もあります！道で突然笑顔で声をかけてくる人がいますが、これは要注意。シチリアでは身知らぬ人の突然の笑顔　=　下心ありが常識です。特に女性の1人旅の方、ご注意！こちらでは道端で見知らぬ女性に声をかけるような行為は軽率とされ、ちゃんとした教育を受けた男性はまず行わないことです。イタリア男性は男女間の交際を娯楽のひとつと思っていることが多く、相手にすると「のった！」と誤解されがちです。最近はこの感覚の違いから発生するトラブルも多くなってきています。現地交流は身元のしっかりした人とのみ行いましょう。

４.時間よとまれ！日本人とシチリア人では約15分のズレがありかも～！

シチリア旅行で一番イライラする原因となるのが「時間」です。サービスにしろ、何にしろテキパキと行えない事情も多いのがシチリアです。お店やレストランでは担当の人が決まっていたりして、他の従業員に頼んでも一向に話が進まないということもしばしば。特にレジの会計など金銭を扱える人は店の主人かその家族ってわけで、彼らたちが席を外していると誰もできないということもあります。長いシチリア生活で体感した時差は焼く15分くらい。つまり、約束の時間9時だったら9時15分まではオンタイム。10分遅れるということはだいたい25分程度遅れるであろう　ということです。これを計算にいれて、時間計算をすると腹もたちません。まあ、個人差もありますが…

５.日焼けはよきことかな…不気味な日傘、外出には帽子がオススメ！

イタリアでは日焼けは美のひとつとされているため、日本人の極度な日焼け恐怖症は理解できないようです。雨も降っていないのに傘（日傘なんですが）をさしているとジロジロ見られたり、笑われたりすることがあります。視線を感じてイヤな人は観光中の日焼け対策として日傘より帽子がおすすめです。