トラ パニ（Trapani）

その 鎌のような地形から、古代ギリシャでは「ドラパゴン（鎌）」と呼ばれた。外海から十分に守られた港は古くから交易都市として栄えた。トラパニの町の他、ト ラパニ県内の各地は古代神殿が残るセジェスタ、セリヌンテ、中世の町並みを残すエリチェ、マグロ漁で有名なエガティ諸島、ワインの町マルサラなど壮大な自 然と文化に富んだ地域である。また、トラパニの塩やスローフードに認定されたカステルベトラーノの黒パン、マルサラワインなど良質な産物の多い「食」の発 信地でもある。

主な見所

エリチェ

標 高750mのジュリアーノ山上に広がる石畳 の町。古代はエリュクスと呼ばれた。中世期の城壁で囲まれた町は17世紀にこの地 域の宗教的拠点ともなり、多くの教会や修道院が残る。また高台に位置する町からはトラパニの塩田やサンビートの海岸線、エガティ諸島などが一望できる。 シチリアを代表するお菓子である「パスタ・ディ・マンドラ」はこの町の名物のひとつ！

セジェスタ

エ リミ族によって建設されたというわれる町。 紀元前5世紀頃のドーリア式神 殿とギリシャ劇場が今もよく保存されている。夏にはギリシャ劇場で様々な文化イベントが行われる。

マルサラ

マ ルサラワインの産地として世界的に有名。考古学博物館には古代フェニキア時代のガレー船が保存されている。 近くには紀元前8世紀に創立されたフェニキア人の町「モツッィア島」もある。 ワイナリーの訪問やティスティングなども可能。

セリヌンテ
ギリシャの殖民都市として誕生した町。紀元前5世紀頃に全盛期を迎えた。ギリシャ時代の神殿郡やアクロポリスなどの考古学地区 と新鮮なシーフードを堪能できるレストランや海水浴が楽しめる美しい海岸線などがある。